金田一少年の事件簿の犯人遠野は生存?深山とは別人なのか?

金田一少年の事件簿アニメーションより引用

ミステリーマンガの始まりと呼ばれる金田一少年の事件簿!

既に連載開始から25年以上経っても尚、タイトルや設定を変えて連載しているという長寿作品になっています。私が子供の頃から読んでいて、今も続いていて追っている作品というのが圧倒的に少なくなっているので、マンガに対する愛着も沸いてきます。

その金田一作品で、私が1番印象に残っている作品が、『悲恋湖伝説殺人事件』という、原作で6番目に掲載された物語です。アニメでは2番目、ドラマでは3番目と早い段階でメディア展開がされていった作品です。

こういう作品は1番最初に読んだものが1番印象に残るものなのですが、私が悲恋湖を読んだのが36作ある旧作シリーズ内で35番目と最後の前に読んだにも関わらず1番印象に残り、1番好きな事件として挙げる程に読み込みました。

ネタバレになりますが、その悲恋湖の犯人である『遠野英治』が短絡的な思考で事件を起こしたといる理由でネット上では嫌いなファンも多い様です。しかし、インパクトのある人物として、今も語られる程に読者を驚かせました。

遠野のラストは爆発したものの、生死不明で行方不明扱いにされました。生存した姿は目撃されませんでした。

その悲恋湖の後に、『黒死蝶殺人事件』という物語にて遠野と瓜二つである『深山日影』という記憶喪失の青年が登場します(記憶喪失故に名前も知らなくて、親族も不明な為に、引き取った人物より『深山日影』という名前を授かったので、この名は本名ではない)。

この2人の人物が、果たして同一人物なのかどうか、といったところを考察していきたいと思います。

扱いが特殊なキャラ

金田一少年の事件簿という作品では、基本的に他の事件で登場した容疑者はゲストキャラクター扱いなので、違う作品になると触れられることはない中、黒死蝶にて再び遠野の人物にプッシュされます。

金田一の原作サイドですら、スタッフによって解釈が別れてしまう程に遠野と深山の関係が不明瞭になっています。

  • 深山の正体は『生存していた遠野』が記憶を失った説
  • 遠野と深山は赤の他人説

大きく2つに別れるわけです。今回はこの遠野と深山の関係を考察していきたいと思います。

また、金田一の長編・短編・小説版・アニメオリジナルなど、全部合計して100本以上発表されている事件の中でも、犯人になった人物の後日談が作られるのは、メインキャラである高遠遙一を覗けば、遠野だけというかなり特殊な立ち位置になっています

メイド
メイド

『金田一37歳の事件簿』の中で、もしかしたらそういった人物が出てくるかもしれませんが……

遠野のラスト

金田一少年の事件簿悲恋湖伝説殺人のラストにて、追いつめられた犯人である遠野英治はメインヒロインであった七瀬美雪と、動機の中核であった小泉螢子の面影が重なり精神に異常をきたしてしまい、湖にあるボートに乗り込みます。

壊れたボートを無理矢理動かしたことによるガソリンの引火か、もしくは自分で手を掛けたのかは不明ですが、ボートが爆発します。

しかし、辺りを探しても遠野の身体は見つかることはなく、生存しているのかどうかが不明になります。これにより行方不明扱いとなるのでした。

瓜二つの人物

悲恋湖伝説殺人事件の後日談として、黒死蝶殺人事件が連載されます。

その事件の舞台にて、深山日影という生存が不明になった遠野と瓜二つの人物が登場します。班目の助手として、蝶の世話係を任されていました。

前作の悲恋湖で出会った金田一、美雪、いつきのことは知らない人という、深山は初対面の反応を見せます。

それもその筈です。班目に引き取られる半年までの記憶が一切ない状況、背中には大きな火傷の痕という、『生存していた遠野が記憶を失ってしまった人物』とも取れるわけです。

これが、読者とスタッフの間で同一人物なのか、別人なのかと議論されているわけです。

因みに金田一曰く『たしかに姿も声も「遠野」とウリ二つだけど――』と、セリフがあるので余程似ているというのがわかります(アニメでは遠野と深山の声優は全くの別人に変更されていて、ドラマ版はそもそも主要キャラの俳優が違うのでどちらも独立した話になっているので深山自体存在しない)。

地図で考察

悲恋湖(架空の湖である)が長野の山奥(詳しい詳細は不明)に位置するのに対して、記憶喪失になった深山が発見されたのは金沢外れの森林。調べてみると、250キロもの距離を移動したという、かなりの遠い距離を移動したということになります。

新幹線を使って1時間以上という距離です。

遠野の乗ったボートが湖で爆発したわけですが、長野の悲恋湖(諏訪湖がモデルだろうか?)が金沢の存在する石川県に繋がっているわけはありません。

地図で見るとわかりやすいですが、長野県と石川県の間には北から見ると富山県が、南から見ると岐阜県という最低1つ県は跨ぐ必要があるのです。現実的にはかなりの無理がありそうです。

最低1つの県は跨ぐ必要がある

発見までの経緯

もし生存していた遠野だったとしたら、湖から抜け出して山林まで移動しなければなりません。車や電車などの乗り物を使わないと現実的ではありません。

長野で爆発してから金沢で発見されるまで、どのくらいの日数が掛かったのか不明だったら、別におかしくないのではないかとも思います。

ただ、金田一少年の事件簿という作品はサザエさん時空であり、主人公らがずっと高校2年生という世界観なので1年未満の出来事です。爆発から発見まで数ヶ月といった具合でしょうか。

深山は背中のほとんどを覆う蝶の形をした火傷がありました。遠野が爆発で負った火傷であったならかなりの重症であった筈です。歩ける程に元気であったとは到底思えません。当然、乗り物に乗る為の移動すら困難な筈です。

深山の正体が、生存していた遠野とは別人としてみましょう。

金沢の森林で受けた火傷のダメージで記憶喪失。もしくは火傷と記憶喪失は違う原因であり、元の深山が記憶を失う前から火傷があり、森林で記憶を失うエピソードがあった、とする方がかなり現実的な気がします。

総評

私は、金田一少年の事件簿の黒死蝶殺人事件に登場した深山日影という人物に対して、悲恋湖伝説殺人事件の犯人で生存していた遠野ではないという考えです。

普通に遠野と深山は別人という説を推しています。

本編内にて、金田一自身も別人と納得しているというのもありますが、個人的には遠野が小泉螢子への思いが消えてしまったという、事実に納得したくないという面もあるのが本音のところです。

考え方は人それぞれで、状況が重なり過ぎているので、生存していた遠野が深山の正体というのも納得出来る回答です。

ただ、現実的には無理じゃないかなという根拠を示した記事でした。

今回はこれで終わります。ありがとうございました。

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